2020/11/13のNexus Modsニュース、Weathering the Storm - Mangaclub(嵐を乗り越えて - Mangaclubのインタビュー)の和訳です。
嵐を乗り越えて - Mangaclubのインタビュー
元記事:Weathering the Storm - Mangaclub
投稿者:BigBizkit(コミュニティマネージャー)
投稿日:2020/11/13 (UTC)
目次
- はじめに
- BigBizkit: 質問に答えていただきありがとうございます。インタビューを始める前に、そちらのお天気はどうですか?
- 簡単に自己紹介をお願いできますか?
- あなたはSkyrimやFallout 4用のVivid Weathers MODでよく知られていますが、まだ知らない人のためにどんなものか説明していただけますか?
- Skyrimのために天候とビジュアルの完全オーバーホールを作ろうと思ったきっかけは?
- そもそもの始まりを覚えていますか? モッディングに興味を持ったきっかけは?
- 長年コミュニティにいるあなたならお気に入りのMODがあると思います。いくつか挙げていただけますか?
- 「これはすごい」と思ったMODはありますか?
- もし過去に戻れるとしたら、最初のMODについて以前の自分にどんなアドバイスをしますか?
- モッディングやゲーム以外の趣味はありますか?
- 楽しみにしているゲームはありますか?
- 他に言っておきたいことはありますか?
- 最後に
はじめに
本日は当モッディングコミュニティの長年のメンバーであり、Skyrim、Skyrim Special Edition、Fallout 4などで人気の天候MODの作者であるMangaclub氏にお話を伺った。
BigBizkit: 質問に答えていただきありがとうございます。インタビューを始める前に、そちらのお天気はどうですか?
Mangaclub: ありがとう。質問に答える機会を持ててよかった。実は、こちらの天気は現在開発中の僕のMOD、Whispering Hills - a Silent Hill Overhaul for Fallout 4とまったく同じ。つまり、すごく寒くて霧がかかっている(笑)。
簡単に自己紹介をお願いできますか?
いいとも。まず、僕はドイツ出身で、最初に手に入れたゲームボーイをきっかけにゲームの世界に足を踏み入れた。
それからコンピューターへの興味が一気に高まった。暇があればアミガの前に座って何ヶ月も遊んでいたよ。モッディングを始めたのはFallout New Vegasがリリースされたときだ。そこで初めてゲームの改造の方法や、改造がうまくいかなくてイライラするのをやりすごす方法を経験した。ゲーム開発の経験はそれよりもっと前からあった。5人ほどのチームを率いてサイレントヒルのクローンを作ったことがある。残念ながらこのプロジェクトは完成しなかったが (soms3d.de)、当時の3Dエンジンやその仕組みについて必要な知識を得ることができた。
あなたはSkyrimやFallout 4用のVivid Weathers MODでよく知られていますが、まだ知らない人のためにどんなものか説明していただけますか?
Vivid Weathersは、これらのゲームのための天候とビジュアルの完全オーバーホールと表現することができる。新しい色合いやエフェクトでゲームの全体的なイメージクオリティを一新するだけでなく、天候シミュレーションを置き換えつつ、さらに多くの天候を追加することを目的としている。これには、エンジン内のは存在するものの、最終リリースの時点で封印されて公開されなかった未使用のエフェクトの利用も含まれている。
Skyrimのために天候とビジュアルの完全オーバーホールを作ろうと思ったきっかけは?
始めてSkyrimをプレイしたとき、多かれ少なかれゲームのビジュアルにがっかりした。濃い緑の色調と漂白された色合いは、すべてのものを味気なく見せていた。そこで僕はSkyrim用のENBプリセット "Vividian ENB"を作り始め、時間と共に巨大なものになっていった。ところが、ENBだけで出来ることの限界を超えてしまったため、プラグインに路線変更することになったんだ。それが天候をいじり始めたきっかけだ。簡単に言えば、自分のENBプリセットを最高のものにするためには、天候MOD制作の旅に出る必要があったんだ。
そもそもの始まりを覚えていますか? モッディングに興味を持ったきっかけは?
ドイツ人である僕は、目の前にあるものをより良くする必要性を常に感じている。それは文字通りFallout New Vegasから始まり、カラーパレットやビジュアルといった側面を強化した。ゲーム全体の雰囲気を変えたり強化できるのを見ることによって、今でも持ち続けている「興奮」を与えられた。僕にとって、これは夢中にさせられた創造性の表現なんだ。
長年コミュニティにいるあなたならお気に入りのMODがあると思います。いくつか挙げていただけますか?
もちろん。僕はいつもEnhanced Lights & FX (ELFX)、Realistic Water Two、Skyrim Flora Overhaul、それとFrostfallをお勧めしている。Skyrimには最低でもこれらのMODが必須だというのが僕の意見だ。
「これはすごい」と思ったMODはありますか?
僕はRigmor of Brumaの大ファンでね。これは非常にユニークなクエストとフォロワーを追加するMODだ。声優の演技と良くできたストーリーに魅了された。プレイし終えた後に「すごい」と思ったMODはこれ一つだ。とはいえ、僕はSkyrimやFalloutをプレイするのではなくモッディングしていたから、こういった「すごい」MODを体験することはできなかった。モッディングがゲームをプレイする代わりになってしまったんだ。悲しいことだし、多くの良質なMODを見逃しているということだ。
もし過去に戻れるとしたら、最初のMODについて以前の自分にどんなアドバイスをしますか?
「おいおい、ティント値は悪魔だ。いじくり回すのはやめろ」ってところかな(笑)。クリエイションエンジンには、あの汚い見た目の出所がどこなのか分からないようなやり方でビジュアルを変更して、頭がおかしくなりそうなものがたくさんある。イメージスペースの「ティント値」もその一つだ。
モッディングやゲーム以外の趣味はありますか?
ああ、もちろん。アミガ、コモドール64、NES(ファミコン)、アタリといった80年代から90年代前半の古いクラシックコンピューターを復元している。また、ゼロから卓上アーケード機を作って、マニアの友人(Retr-o-mat参照)とチームを組んでゲーム大会に出店したりもしている。それ以外にも写真を撮るのが好きだし(雲のテクスチャの元ネタになっている)、禅の瞑想も生活の一部になっている。
他に言っておきたいことはありますか?
もちろん。今の時代は誰にとっても大変な時代だ。大切なもの、僕にとっては家族や友人やサークルの仲間に焦点を当てれば、この時代を一緒に乗り越えていくことができる。肌の色や宗教、政治的見解といった概念によって分断されるのをやめて、人として団結すればするほど、この先に待ち受けるものに対して強くあり続けることができるだろう。
最後に
時間を割いてインタビューに応えてくれたMangaclub氏に大いなる感謝を。
紹介してほしいMOD制作者やプロジェクトがあれば、PickysaurusまたはBigBizkitまで提案してほしい。
以上