Windows10:エクスプローラーの検索を改善する
去年秋ごろにPCが壊れてWindows7からWindows10に乗り換えたのですが、エクスプローラーの検索の調子が悪くてずっと困っていました。あるはずのファイルが見つからないなどエクスプローラーの検索結果が全く信用できないので、ファイルの有無を確実に判断するためにコマンドプロンプトを使う始末でした。フリーのファイラーソフト導入も考えましたが、余分なものは入れずにWindowsの機能だけで済ませたかったのです。
ようやく解決方法らしきものが見つかったので記事にしてみました。
結論から言えば次の2つの方法が有効でした。
- インデックス作成の処理方式チューニング(バックオフ機能の無効化)
- インデックスを使わずに検索する(エクスプローラーの検索オプション変更)
以下詳細です。
問題となる現象
例として、このフォルダを検索してみます。
すべてのファイル名に含まれる "ciri" で検索してみます。ヒットしません…
ワイルドカード指定して "*ciri*" で検索してみます。ヒットしません…
絶対に存在するファイル名 "levionte_c_ciri_followtopi_00003df2_1.fuz" で検索してみます。ヒットしません…
このようにエクスプローラーの検索結果がまったく信用できないのです。
調査してみる
ググってみると、Windows10ではインデックスというものを使ってファイル検索の高速化を図っているようです。インデックスと言うのは索引のことで、ファイル名やファイルの中身の要約をインデックス(索引)に保持しておくことで、フォルダ・ファイルを全部舐めることなくファイルを見つけられるというものです。
インデックスのオプションを見てみます。
スタートで「インデックス」と入力して「インデックスのオプション」をクリックします。
「インデックス作成の速度は他の処理により遅くなっています。」と表示されています。
インデックスが破損していて検索できない場合は「詳細設定」からインデックスの「再構築」をすればよいらしいのですが、今回の場合はインデックスの作成が追いついていないようです。
僕は100MB単位でファイルの追加・削除を繰り返すことが多いので、インデックス作成が全然追いつかないのかもしれません。
(インデックス作成がまだならまだと教えてくれればいいのにね!)
対策方法
以上のことを念頭に見つけた対策方法は次の2つです。
方法1:インデックス作成のチューニング
マイナビニュースさんでこの記事を見つけました。
→ Windowsスマートチューニング Win 7編: インデックス作成のバックオフ機能を無効にする
(マイナビニュースさん、ありがとう! 具体的な設定方法についてはリンク先を参照してください)
インデックス作成は大量のファイルアクセスが発生してシステム全体が重たくなるので、他のプログラムが活発なときにはインデックス作成を行わないよう制御しているそうです(バックオフ機能)。バックオフ機能を無効にすることで、他のプログラムの活動状態にかかわらずインデックス作成ができるとのことです。
レジストリを1項目追加して再起動するだけなのでとても簡単です。確かにインデックスの作成速度が早くなりました。ただし、他のプログラム(特にゲーム!)の処理が重たくなる可能性があるので、不安な方は方法2を試してください。