Nexus Modsニュース和訳：Vortex 1.4の新機能について (2021/02/12)
2021/02/12のNexus Modsニュース、What's new in Vortex 1.4?（Vortex 1.4の新機能について）の和訳です。
Vortex 1.4の新機能について
元記事：What's new in Vortex 1.4?
投稿者：BigBizkit (コミュニティマネージャー）
投稿日：2021/02/12
目次
はじめに
出来立てほやほやのVortex 1.4が手元に届いた。2020年9月のVortex 1.3のアナウンス以来、色々なことがあった。開発チームはみんなからの機能提案を反映し、モッディングライフの改善に役立つ便利な新機能を実装した。本記事ではVersion 1.4の新機能について詳しく説明する。
2021年2月10日にVortex 1.4.のベータ版がリリースされた。Settings → Vortex → Update から"Beta"を選んでベータ版を有効にすれば、最新の機能を試すことができる。初期テストフェーズが終わり次第、安定板としてリリースされる予定だ。
使い勝手の向上
ダウンロードが完了したMODの自動インストール
MODのダウンロードが完了したらすぐにインストールできる、非常に便利な機能が追加された。大きなMODをダウンロードキューに入れたら、他のゲームをしたり、夕食を作ったり、ペットのメガネザルにスカイリムのテーマを歌わせたりしていればいい。戻ってきたらMODが既にインストールされていて、すぐにゲームを始めることができる。
他の自動化機能と組み合わせることで、MODのダウンロードからインストール、有効化、配置がワンクリックで可能となり、（MOD間の競合がない限りは）すぐにゲームを始める準備が整う。Settings → Interfaceで自動化機能をすべてオンにして、後はMODページからVortex経由でダウンロードを開始するだけでいい。ダウンロードが終わったら、Vortexはインストールから配置までの全工程を実行してくれる。
ダウンロード完了時のVortexとPCの自動シャットダウン
これもまた、ダウンロードに時間のかかるインターネット環境を利用しているユーザーにとっての使い勝手が向上する機能だ。ダウンロードが完了するとVortexとPCを自動的にシャットダウンしてくれるので、大きなMODをダウンロードキューに入れた後、安心して眠りにつくことができる。Steamにもこの機能があればと思うくらいだ。
イベントヒストリー(履歴)
色んなボタンを押しすぎて、何をしたのか思い出せなくなったことは？ これは最新の改善機能で、まさに歴史(ヒストリー)と言える機能だ。ツールバーの履歴ボタンをクリックするだけで、Vortex内の直近の操作の履歴を100個まで表示することができる。
（ベゼスダのゲームでは、プラグイン画面のツールバーにある履歴ボタンをクリックすることで、プラグイン固有のイベント履歴を個別に表示することもできる）
この画面ではMODの有効化/無効化操作を取り消すことができるが、全ての操作が元に戻せるわけではない点に注意のこと。とはいえ、少なくとも前回Vortexを使ったときに何をしたかをざっくり把握する役に立つ。
競合エディタのフィルタと検索 (ルール画面）
さらに、競合エディタにいくつか改良を加えてみた。検索したり、フィルタを適用して解決済みの競合を非表示にしたりして、注意を要する未解決の競合だけを表示することができるようになった。また、MODに「他のどのMODよりも前に/後に」ルールがより簡単に適用できるようになり、競合を素早く解決する手段として、互いに競合関係にあるMODのための推奨ロードオーダーを使うオプションが追加された。
ただし、画面を注意深く読んで、推奨ロードオーダーは通常適切な結果をもたらすものの、すべてのケースにおける正常動作を保証するものではないことを理解のこと。
Gamebryoアーカイブ(BSA/BA2)のチェック
経験豊富なモッダーならご存知かもしれないが、Skyrim LE用のほとんどのMODは、アセットをSkyrim SE用に変換し、Skyrim SEのCreation Kitを使ってプラグインを再保存すれば、Skyrim SEで問題なく利用できる。ただし、Skyrim LE用のBSAファイルはSkyrim SEではそのまま読み込めない（CTDする）ので注意が必要だ。腹立たしいことに、Skyrim LE用のBSAファイルが読み込めなくても、Skyrim SEは何のフィードバックも与えず、問題の原因を警告することもなく、即座にゲームを終了してしまうのだ。
そこで、VortexにGambryoのアーカイブチェックを追加した。Skyrim SEにおいてSkyrim LEの古いBSAファイルを使おうとしていることを通知してくれるので、ゲームが起動しない原因を正確に知ることができ、MODを無効にしたり互換性のあるSkyrim SE版のMODをダウンロードしたりして、問題に対処することができる。
新しいゲーム拡張機能が盛りだくさん
今回もまた、新しいゲーム拡張機能（Baldur's Gate 3、Resident Evil 3など）が追加され、才能ある開発者たちによる拡張機能も追加された。ゲーム拡張機能を提供してくれた方々に感謝する。みんなの協力のおかげで、今では137のゲームがサポートされている。
また、今話題のCyberpunk 2077用のゲーム拡張機能を提供してくれたThunderGod97氏に大いなる感謝を。
また、Starsector用のゲーム拡張機能の作者であるALazyWizardとWispbornが素晴らしい仕事をしてくれたので、公式の拡張機能は彼らのものに置き換えられた。
最後に、Vortex 1.4では、SubnauticaとSubnautica: Below Zero用のゲーム拡張機能もコミュニティによるものに置き換えられた。これまでVortexでこれらのゲームを管理していたユーザーに対して、新しいゲーム拡張機能をダウンロードするよう通知される。
これはVortexにおけるオープンソースのアプローチがうまく機能していることを示している。あるゲームのモッディングにおけるニーズについて、そのゲームのコミュニティのモッダー以上に知っている者はいないし、才能あるコミュニティの開発者がゲームの拡張機能を自ら改善してくれるのは素晴らしいことだ。
v1.4におけるその他のアップデート
完全な変更履歴はこちら： https://forums.nexusmods.com/index.php?/topic/6360526-current-version-1322/
- ダウンロード時にVortexを前面に表示する機能
- Vortex内からのMODの追跡が可能に
- (Mount & Blade II: Bannerlord) SDKの自動検出とツールとしての設定が可能に
- (Blade & Sorcery) U8.4において、MODタイトル中にスペースのあるMODが正しく読み込まれなかった問題の修正
- (ベゼスダ製ゲーム) プラグイン数の上限超過時に警告を表示するように
- (ベゼスダ製ゲーム) デフォルトツールにスクリプトエクステンダーが設定されているにもかかわらずインストールされていない場合に警告を表示するように
- (ベゼスダ製ゲーム) プラグインの詳細パネルにBashタグが表示可能に
- (ベゼスダ製ゲーム) プラグインのゴースト化が可能に
最後に
コミュニティの開発者の方々、そして毎日Vortexを使ってくれている何十万人ものユーザーの方々に大いなる感謝を。本当にたくさんの方々が、本サイトの公式MODマネージャーであるVortexを使って愛するゲームをモッディングしている様子を見て、本当に謙虚な気持ちになる。今後もみんなの助けを借りながら、モッディング体験の向上に取り組んでいくつもりなのでご安心を！
以上
